nanaの菜園

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【にほんごであそぼ】9月7日(金) よさ恋そめし・ベベンの方丈記

私も佑くんも大好きな番組、Eテレ「にほんごであそぼ」の視聴レポート。

その日の見どころを取り上げます。

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よさ恋そめし

 今回は、「恋そめし」の一番の歌詞と「よさこい鳴子踊り」が組み合わさったバージョンです。

高知城とはりまや橋商店街をバックに、大漁旗・鳴子踊りの連の皆様を引き連れ、「チーム・おとめ座」が歌い踊る様子は本当にかわいらしくリズムよく、よさこい祭りの活気が伝わってきます。

「チーム・おとめ座」は中学2年生から小学6年生までの、ほのか・りんか・さつき・まりちゃん、の4人。
歌詞にピッタリの初々しく可憐な4人です。

 

よさこい祭り・鳴子踊り YOSAKOI

 

よさこい鳴子踊り  歌詞と音源付き

 

恋そめし

恋そめし 恋そめし
君ゆえ 燃ゆる頬
しのぶれど しのぶれど
色に出にけり
色は何色 桃の花
風にふるえて恥じらう蕾

好きなんでしょう? 好きなんだよね?
「うん好きよ」
好きなんでしょう? 好きなんだよね?
「ええ大好き」
今をとめ 元をとめ 元々をとめ
ああ何度目の 恋そめし我

にほんごであそぼ 月の歌 - キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル

 

前日放送された、百人一首・藤原定家の歌

 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに

 焼くや 藻塩(もしお)の

 身もこがれつつ

を本歌にしたとポータルサイトには書かれていますが、色んな恋の歌のアンソロジーだと思います。

 

 

恋そめし

恋の心をもちはじめた、恋しはじめた、の意。

「し」は過去の助動詞「き」の連体形で、歌詞の最後で体言の「我」につながります。

まず一番に思い出すのは、島崎藤村の若菜集「初恋」でしょう。

二節目です。

やさしく白き手をのべて

林檎をわれにあたへしは

薄紅の秋の実に

こひ初めしはじめなり

初恋 島崎藤村

 

燃ゆる頬

大正時代の「ゴンドラの唄」からでしょうか。

有名なのは「いのち短し 恋せよ乙女」のフレーズですね。

「ゴンドラの唄」(ゴンドラのうた)は、1915年(大正4年)に発表された歌謡曲。吉井勇作詞。中山晋平作曲。

芸術座第5回公演『その前夜』の劇中歌として生まれ、松井須磨子らが歌唱、大正時代の日本で流行した。

 

 いのち短し 恋せよ乙女
 あかき唇 あせぬ間に
 熱き血潮の 冷えぬ間に
 明日の月日は ないものを

 いのち短し 恋せよ乙女
 いざ手をとりて かの舟に
 いざ燃ゆる頬を 君が頬に
 ここには誰れも 来ぬものを

ゴンドラの唄 - Wikipedia

 ちなみに、「かの船に」の船とは、当時男女がひそかに逢うための場所だったそうで、そこを「ゴンドラ」という舶来風味で味つけして上品かつロマンチックな歌詞に仕上げています。

 

しのぶれど 色に出にけり

百人一首のなかでも、特に親しまれている歌。

色とは、古語で態度や表情をさします。

しのぶれど 色に出でにけり わが恋(こひ)は
ものや思ふと 人の問ふまで

  百人一首・平兼盛(40番) 『拾遺集』恋一・622

 

ー 心に秘めてきたけれど、顔や表情に出てしまっていたようだ。
私の恋は、「恋の想いごとでもしているのですか?」と、人に尋ねられるほどになって。

https://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/040.html

 

色は何色 桃の花

続く「色」は、色彩としての意味と態度や風情、両方にかけて展開します。


春の苑 紅にほふ桃の花 

下照(で)る道に出(い)で立つ娘子(をとめ) 

    大伴家持 『万葉集』巻19

 

この歌では、桃の花を汚れを知らぬ明るい少女に例えています。

和歌では桃の花は四季の歌の景物としてはあまり意識されず、それほど詠まれてはせん。

万葉集以降、「花」は梅から桜の意に転じていきました。

 

桃の花を純真で健康的な乙女の象徴とみなす習いは中国伝来の思想でもあった。

「詩経」という今から3000年も前の詩集に桃の花をうたった有名な詩がある。

  桃の夭夭たる、灼灼たる其の花

  之の子ゆきとつがば、其の室家によろしからん

若々しい桃の木が光輝くように花を咲かせている。

桃の花のように美しいこの娘はお嫁に行ったらきっとうまく婚家にとけ込めるだろうよ、という花嫁さんへのはなむけの歌であろうか。

いかにも春の桃の花咲く季節の喜びを表している。

春の季語:水牛歳時記

 

風にふるえて

「風」と「をとめ」と言えば、この歌でしょう。

宮中の行事をうたった典雅な歌ですが、をとめの初々しい美しさが匂い立つようです。

 

天津風(あまつかぜ) 雲の通ひ路(かよひじ) 吹き閉ぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ

        僧正遍照(12番) 『古今集』雑上・872

「をとめ」とは「天つ乙女」、つまり「天女」のことです。

この歌は陰暦11月の新嘗祭(にいなめさい)翌日に宮中で披露される 「五節の舞」を舞う少女たちのことを歌ったものですが、少女を天女に見立てています。

https://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/012.html

 

 恥じらう蕾

「花も恥じらう」は「うら若き女性の美しさ」を形容する言葉です。

美しい花でさえも引け目を感じる(恥ずかしいと感じる)ほどに美しいという意味ですが、美しいだけでなく初々しさがある、というところがポイントで、まさに花開く前の蕾・をとめを讃えています。

 

もとは、中国の元曲の歌詞からきているようです。

 羞花閉月・沈魚落雁 と二句が対になっていますが、こちらは、成熟したあでやかな女性を表しています。

「羞花閉月」は元の楊果(1195~1269)が著した元曲『採蓮女』中の語句を典故とする。

元曲とは中国文学において(漢詩・唐詩・宋詞・元曲と並称される)時代を代表する表現様式(元曲)の一つである。

 

採蓮女(蓮を採る女)
採蓮湖上採蓮嬌 新月淩波小 記得相逢對花酌 那妖嬈 殢人一笑千金少 羞花閉月 沈魚落雁 不恁也魂消

 

第一句の「羞花閉月 沈魚落雁 不恁也魂消」が出典である。これだけの意味であれば「(艶麗な女人の美しさによって)花も羞じらい、月も雲間に隠れ、魚は水に沈み、雁は空より落ちるでありましょうし、そうでなくとも(美しさに)魂消てしまいます」ということになる。

美人と美酒。沈魚落雁・上善若水 | 井手敏博の日々逍遥

 

 今をとめ 元をとめ 元々をとめ

 「今の乙女も、その前の元乙女も、もっと前の元々乙女も」と畳みかけます。

「チーム・おとめ座」の4人のような可憐な乙女も、私のようなおばちゃん・いやバァバも、恋心をわすれないで!!というメッセージ。

うれしいですねぇ。

バァバは、今のところ佑くん一人で手一杯ですが。

 

 

ベベンの方丈記

岡本知高さんが四万十川をバックに歌い上げます。

9月4日にも放送されています。 

また観ることができて、感激でした。

大好きです。www.nana-plant.work

 

彼の来歴やお人柄がよくわかるインタビューがこちら 

www.kunitachi.ac.jp

 

今回の衣装は、「元気コンサート in 高知 」に出演されたときの衣装からリニューアル。

「土佐の優しい闘犬・すみれ丸」というコンセプトなんですね。

kodue1958.exblog.jp

 

 

にほんごであそぼの、衣装・セットデザインを担当されているのが、ひびのこづえさん。

いつも和テイストで斬新なデザインが楽しみです。

xn--o9jb9e709rllczq3b.com

 

岡本さんが高知のご出身というご縁で「元気コンサート in 高知 」に出演されたときは、

「犬!!」の衣装だったようで、かなりのインパクトだった様ですが、ちょっと映像が見つかりませんでした。

いったいどんなんだったんだろう・・・

 

 

ソプラニスタの発声とは異なり、裏声をつかうカウンターテナーといえば、アルフレッド・デラー

アルフレッド・デラー - Wikipedia

 

www.youtube.com

イギリスのフォークソング「やなぎの園」

 

 岡本さんの歌声とは異なりますが、これもまた魅力的な声です。

 

 May this small seed sprout in your field.
See you.