nanaの菜園

nana(ばぁば)が室内園芸・孫育て・Eテレ・発達障害などについて、小さな種をまきます

【にほんごであそぼ】9月12日(水)お釈迦さまでも気がつくめぇ・にっぽんづくし

f:id:nana-plant51:20180913105002j:plain

私も佑くんも大好きな番組、Eテレ「にほんごであそぼ」の視聴レポート。

その日の見どころを取り上げます。

 

 お釈迦さまでも気がつくめぇ

お月見団子らしきものがお供えしてあります。

「お腹すいた~」とやってきたはるとも君

お団子を見つけるとしめしめ、1個ぐらいならわからないだろうとつまみあげ、きめ台詞

 

「まさか一つ無くなっているとは、

 お釈迦さまでも  気 がつ くめぇ―

 

こそこそと立ち去ります。

 

勘九郎さん登場

中村座の定式幕(左から黒・白・柿色の組み合わせ)に、

「与話情浮名横櫛 三代目 瀬川如皐」のプロット

 

 

勘九郎さんの読み上げの後、「直し」の柝が二つ入り、

場面は、お富の家に。

細棹三味線の音が、情感たっぷりに流れます。

 

そこにいつもの拵え(扮装)で登場した勘九郎さん、

影絵のお富相手に、名場面の台詞

 

与三郎:え、御新造(ごしんぞ)さんぇ、おかみさんぇ、お富さんぇ、

いやさ、これ、お富、久しぶりだなぁ。

― ここで裾をポンとさばくと、立膝に

 

お 富:そういうお前は。

与三郎:与三郎だ。

お 富:えぇっ。

与三郎:お主(のし)ゃぁ、おれを見忘れたか。

お 富:えええ。

 

― 勘三郎さん、立膝からあぐらに直し、

「ばーったり」とツケの音を自らの声で打ちながら、見得を決めます。

 

与三郎:しがねぇ恋の情けが仇(あだ)

― 続く台詞は省略され

 

与三郎:死んだと思ったお富たぁ、お釈迦さまでも気がつくめぇ

 

www.instagram.com

 

与話情浮名横櫛 (よわなさけうきなのよこぐし)

通称『切られ与三』(きられよさ)、『お富与三郎』(おとみよさぶろう)、『源氏店』(げんやだな)など。

世話物の名作のひとつに数えられます。

 

殺風景な木更津でうっかりはまった恋のため、
傷だらけにされた若旦那がたどる、悲哀にみちた遍歴。

死んだと思っていた恋人たちが再会します。

 

このお芝居はほんとうにあった話が題材だとか。

縁が切れない哀しい運命の恋のお話。

 

お釈迦さまでも気がつくめぇ は、哀しき名台詞なのです。

 

着流し姿の頬かむりで「与三郎だ」と名乗ると、

手拭いで隠していた顔を見せ、着物の袖をまくって傷を見せます。

もとは地元の親分・赤間源左衛門の妾だったお富。

二人の情事が露見し、源左衛門とその手下にめった斬りにされた時の傷です。

ハッと胸に手を当てるお富。

湯屋帰りの流し髪が色っぽい。

 

与三郎は襲われた後どうにか命を取り留めたものの、

家を勘当されて無頼漢となり、

三十四箇所の刀傷の痕を売りものにする「向疵むこうきずの与三」として悪名を馳せていました。

一方のお富は、入水したところを助けてくれた和泉屋の大番頭多左衛門の妾となっており、

与三郎は死んだものと思っていました。

 

与三郎はお富が再び妾になってぬくぬく暮らしていることをなじり、

「死んだと思ったお富が生きていたとは、お釈迦様でも気が付くめえ」と悪態をつき、

この家のものはすべてお富の亭主である俺のものだと息巻きます。

 

戦後は十一代目市川團十郎の与三郎と七代目尾上梅幸のお富、

または十五代目片岡仁左衛門の与三郎と五代目坂東玉三郎のお富というように、

その時々の美形の組み合わせで上演されるのが特色となっています。

ただし序幕の「木更津浜辺の場」と三幕目「源氏店妾宅の場」だけが演じられるのがふつうで、

「源氏店」においても現在は和泉屋に行こうとする多左衛門が、お富に実の兄だと明かすところで幕となります。

与話情浮名横櫛 - Wikipedia

 

 今だったら、勘九郎さんと弟の七之助さん、

海老蔵さんのお相手は、やっぱり玉三郎さんでしょうか。

 

 

にっぽんづくし

今日は、フルバージョンでした。

その中で歌舞伎担当が勘九郎さん。

 

にっぽんの歌舞伎まねして 見得をしよう

両手あげ 足を踏み出し 見得をしよう ♪

 

勘九郎さん、大見得を切りながら「ばーったり」とツケの音を自らの声で打ちます。

ちなみに、よく「見得をきる」と言いますが、正しくは「見得をする」で、

見得をしよう ♪ で、正解です。

 

にっぽんの 歌舞伎まねして 飛び六法

手と足を 揃えて出して 飛び六法

「やっとことっちゃあ うんとこな」― 歌舞伎で荒事に用いるかけ声です。

「やっとこさ」「どっこいしょ」「うんとこさ」の三つのかけ声を重ねたもので、

荒事で力強さを表す時に使う掛け声です。

 

飛び六方

「六法」とは、天地と東西南北の六つの方向に手を動かすことに由来します。

基本動作は、左足を出すときは左手を右足を出すときは右手をそれぞれ出す俗に「なんば」というもので、

歌詞の「手と足を 揃えて出して ♪」はそれを指します。

飛び六法は片手を大きく振って、勢いよく足を踏み鳴らしながら花道を引っ込む六方です。

力一杯走っている様子を表現し、「勧進帳」の幕切、弁慶による飛び六方が有名です。

 

にっぽんの 歌舞伎まねして 足拍子

やっとこやっとこやとんとん(とことっとん)

 足拍子とは、歌舞伎で足の裏全体で床を踏むことです。

 

ツケを打つ

芝居中、時おり舞台上手(かみて=右側)の際に黒い「たっつけ」姿の者が

座り、「バタバタ」と木を打って大きな音を出していますが、

俳優の演技を強調させる歌舞伎ならではの演出法で、

これを「ツケ」といい、「ツケ」を打つ者を「ツケ打ち」といいます。

www.kabuki-bito.jp

 

 May this small seed sprout in your field.
See you.