nanaの菜園

nana(ばぁば)が室内園芸・孫育て・Eテレ・発達障害などについて、小さな種をまきます

【にほんごであそぼ】9月24日(月) にっぽんづくし・狂言

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私も佑くんも大好きな番組、Eテレ「にほんごであそぼ」の視聴レポート。

その日の見どころを取り上げます。

今日は、9月10日(月) の再放送です。 

 

www.nana-plant.work

 

 その中から、取り上げなかったコーナーをレポートします。

 

 

にっぽんづくし・狂言「蚊相撲」

にっぽんの 狂言まねして 蚊になろう

(ぷうぅーっ)

団扇に あおがれ羽ばたき 蚊になろう

(ぷうぅーっ)

 

蚊の精が団扇にあおがれながら、ふらふらパタパタしています。

「空吹(うそふき)」というひょっとこのように口をとがらした面をつけ、

さらに「紙縒りこより」という和紙で作ったストローのようなものをくわえています。

まさに、蚊のご面相ですね。

 

着ている装束は「水衣みずごろも」

今回は、縷(よれ、横糸を荒く搔き寄せた透け感がある)の生地で、

上から羽織って胸の前でとめ、

軽やかな蚊の羽を表しています。

 

萬斎さんは、いつものブルーストライプのフロックコートに蚊の被り物で、

蚊の精と一緒にパタパタ。

 

蚊相撲

この歌詞のもとは「蚊相撲」という狂言です。

大名狂言。

相撲が武士のたしなみであり、社交に欠かせなかった時代、大名(シテ)は相撲取りを抱えようと、太郎冠者(かじゃ)に命じて街道から相撲自慢を連れてこさせる。

さっそく腕試しと相撲に及ぶが、大名は相手に触るか触らないかのうちに目をまわして倒れてしまう。

相撲取りの出身地が江州守山、蚊の名所と聞いて蚊の精(嘘吹(うそふき)の面を使用)だと気づき、行司の太郎冠者に扇であおがせ、風にふらふらする蚊の精を打ち負かす。

和泉(いずみ)流では、大名自身が大団扇(おおうちわ)であおぎ、おもしろがっているすきに逆に蚊の精に負かされ、その腹いせに太郎冠者を打ち倒す。

相撲は、農耕神事からおこり、宮廷儀式の時代を経て、中世に入り尚武の手段となり、やがて大衆娯楽の側面をもつようになるが、その過渡期の断面を愉快に描く。[油谷光雄]

蚊相撲(カズモウ)とは - コトバンク

 

 ― 大名狂言

例えば出てくるときの名乗り。
大名には大名の名乗りがあるのだとか、
呼ばれた太郎冠者の返事も、ただの主人の家来役のときとは違うのだとか。

 

また「蚊相撲(かずもう)」に出てきた大名は、かなり天然さんだったのだが、
あれは身分の高い人のおおらかさを表しているそうだ。
歌舞伎だと優雅な身のこなしなどで身分の高さを感じさせるが、
狂言ではこうした人物造形でも笑えるようになっている。

 

伝わっている狂言の台本は大量にあるが、
その中で現代演じられる演目はあまり多くないそうだ。
それは、今の人が笑ってくれる演目を選ぶから。
また数百年たって、
笑いの感覚が変化したらほかの演目をやるようになるだろうと、
ロマンのある話だった。

 

狂言は昔の台本なのにどうしてこんなにおもしろいのか不思議だったが、
同時代の人がちゃんと選択していると知って納得すると同時に、
昔のものから選ぶだけで、現代人にあうように改変しているわけではないのだから、やはり驚きではある。

野村万作の狂言の世界(柑子、蚊相撲) | 水の都で古楽修行♪ヴェルヴェッティーノのVenezia見聞録

 

野村万作さんは、萬斎さんの父上です。 

 

空吹(うそふき)

 「嘯く」(うそぶく)という言葉からの名称。人間を化かす蚊の精として、狂言「蚊相撲」に用いられます。舞台では、口にストロー状の和紙を付け、より蚊を連想させてくれます。

 

狂言面

 

にっぽんづくし・狂言「くさびら」

 にっぽんの 狂言まねして くさびらだ

(きのこじゃ きのこじゃ)

腰落とし そのままちょろちょろ くさびらだ

(ぼおろん ぼおろん とってかもう)

 

裕基さんが茸の被り物にブルーストライプのフロックコートで、

腰を落とした態勢のまま爪先歩き、

すすーっとまるでキャタピラのように動き回ります。

 

萬斎さんは、山伏姿。

数珠を鳴らして「ぼおろん ぼおろん」と祈祷。

 

最後に背景の書き割りの上に真っ赤な和傘が現れ、パッと開くと、

赤い髪を逆立て「武悪」の面をつけた、ラスボス茸 登場!

 

くさびら(茸)

山伏狂言。

和泉(いずみ)流では「茸」と書く。

このあたりの者が、屋敷にえたいの知れない大きなキノコが生え出し、何度とっても生えてくるので、退治の祈祷(きとう)を山伏(シテ)に依頼する。

引き受けた山伏は早速出向き、目鼻手足があるようにみえる奇妙なキノコに驚き、「ボロン、ボロン……」と祈祷を始めるが、消えるどころか増えていく始末。

山伏は行力を自慢した手前、印を結んで必死に祈るが、キノコたちはやがて人間にいたずらを始める。

和泉流では武悪(ぶあく)の面をつけた鬼キノコが出て山伏を、他のキノコたちが男を追い込む。

さまざまな笠と賢徳(けんとく)、嘘吹(うそふき)、乙(おと)などの面をつけたキノコたちが、しゃがんだまま爪先で歩くさまが楽しい。

類曲に『梟(ふくろう)』(梟山伏ふくろやまぶし)がある。

菌(くさびら)とは - コトバンク

 

武悪(ぶあく)

 滑稽でまぬけな鬼として、狂言「抜殻」、狂言「節分」などに用いられます。

強い鬼、ユーモアのある鬼と様々存在致します。

狂言面

賢徳(けんとく)

馬や牛や犬などの動物として、様々に用いられます。

目線が面白く、大変素朴な面です。

違う方向を向いた賢徳も存在致します。

狂言面

乙(おと)

若々しく生命力の盛んな女の意。

「乙」は、「お」「を」の区別の失われた後世の当て字。

成年に達した未婚の女。年ごろの娘。処女。

狂言面 乙(おと)

 

 

こんな絵本もあります。

子どもたちが、日本の伝統芸能から自分なりに何かをつかみ取ってくれるように・・・
そんな思いがあふれでている「にっぽんづくし」
大好きです。

 

May this small seed sprout in your field.
See you.