nanaの菜園

nana(ばぁば)が室内園芸・孫育て・発達障害などについて、小さな種をまきます

発達障害の私に介護職がつとまる訳は?

発達障害と診断されている私の、職業生活についてつづります。

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私の職業

LD(学習障害)とされていますが、

ADHD(注意欠如多動性障害)・ASD(自閉症スペクトラム)の傾向も、多分に併せ持っています。

 
そんな私ですが、介護職についてから、はや14年経ちました。
ホームヘルパー2級免許から始めて、8年目には介護福祉士を取得。
 
特別養護老人ホームで長く勤め、現在は有料老人ホームにパートで勤めています。
 

教員から始まって、その後しばらくは専業主婦でした。

子どもが少し大きくなってから、

新聞の集金人、コンビニ店員、デパートの通信販売の電話受付、Photoshopを使って画像加工、お菓子の詰め合わせの流れ作業、

など、いろいろやってきました。

 

「自分の真の姿」

教員・専業主婦の時代にはわからなかったことが、

パート仕事によって、徐々に明らかになってきました。

  

デパートの通信販売の電話受付

ミスや抜け漏れの多さに、指導してくださる方、そして何よりも自分自身が参ってしまいました。

自分なりのマニュアルを作ったりして、いろいろ工夫もしたのですが、

どうしてもミスがなおりません。

覚えることが多かったり、行わなければいけない作業が重なったりすると、パニックになって頭が真っ白になることもありました。

 

「教員は勤められたのに、どうして?」

「私って、こんなに頭が悪かった?」

 

PCの操作には問題がなく、ペーパーテストは得意、文章作成は好き、

そんな自負は木っ端微塵です。

自分のダメさ加減を突き付けられました。

「どうして、こんな簡単なことができないんだろう」

 

ADHD(注意欠如多動性障害)の典型的なパターンですね。

注意・関心のコントロールがしづらく、

またワーキングメモリー(短期間情報を記憶して処理する能力)が小さいためと考えられます。

 

発達障害と向き合うきっかけを作ってくれた仕事です。

自分の特性を知り、「頑張っても、頑張ってもできないことがある」

という学びを得ることができました。

   

Photoshopで画像加工

一番好きで、もう、のめり込みました。

自分が納得するまで、画像を作りこみます。

いくら時間がかかっても関係なく、

仕上がりの満足感を追い求めます。

大好きな仕事でしたが、家庭の事情で辞めざるを得ませんでした。

 

前職での自己不全感から解放され、仕事中毒でした。

ASD(自閉症スペクトラム)のこだわりの強さが強みになり、

それが許される環境でした。

 

老人ホームの介護職員

これが一番長く続き、現在も継続中です。

 本来、発達障害を持つ人には向かない、と言われる

対人関係のスキルを必要とする仕事 です。

人の命に直結する仕事です。

 

それなのに、なぜ?

 

介護職が続いた理由

現在、私が勤めている職場は、2か所目です。

 

初めの職場は、ほぼ10年勤めましたが、家庭の事情により退職を余儀なくされました。

慢性的人手不足の職場からは引き留められましたが、不可能でしたので、

退職に当たっては、最大限の配慮を頂くことができました。

 良くして頂き、私自身も勤め続けたいと思った職場でしたが、

初めからうまくいったわけではありません。

 

発達障害に特有の、抜け漏れやミスは、日常茶飯事でした。

苦手なはずの、マルチタスクも要求されます。

利用者さんとのコミュニケーション、他の職員との連携も大切です。

 

それでも、適応できた理由を考えてみました。

 

色々な職業を経験

 自分のできない事・苦手な事を、

 客観的に把握できるようになっていました。

プライドを捨てる

 〇〇ができるのに、

 という意味のないプライドは捨てました。

主婦として長く生活

 主婦はマルチタスクの嵐です。

 鍛えられざるを得ません。

誠実な態度

 ごまかしや手抜きは、御法度です。

 汗を流すこと・汚い仕事をいといませんでした。

 時間がオーバーしたら、残業や休憩時間を削って、自分の仕事は、責任をもってやり抜きます。

 見る人は見てくれています。

聞き役に徹する

 つい人の話をさえぎる悪い癖は、意識して封印しました。

 また、無理に「面白い」会話をしよう、としませんでした。

ミスや抜けの対処

 発覚した時点ですぐ報告・謝罪し、他の人に対処の手助けを頼みます。

メモ・マニュアル

 新しいこと・気づいたこと・仕事の手順はすぐメモします。

 マルチタスクを要求される状況の場合は、自分の腕にボールペンで書きます。

 帰宅後、メモからマニュアル手帳に必要事項を落とし込みます。

 マニュアル手帳・メモ帳は、常にウエストポーチに携帯します。

 マニュアル手帳を作るため、とても参考になったのが、この書籍です。

100円ノート『超』メモ術 -2009/10/30
中公 竹義  (著)

挨拶を欠かさない

 「お疲れ様です」

 「お先に」

 「お世話になります」

 など、マルチに使える挨拶を欠かさないようにします。

 

利用者様とのコミュニケーション

 無理に面白い会話をしようとはしません。

 誠実に向き合う- これにつきます

 利用者様のクレームへの対処

 利用者様から、理不尽と思われるクレームもあります。

 それでも、クレームの根拠は必ずあるものです。

 他職員に報告し、対策を考えます。

介助時の心構え

 第三者、特にご家族様に見て頂いていたら?

 と考え、恥ずかしくない介助を、と心がけました

ストレスがたまると休む

 実際に微熱が出るのですが、

 「風邪で高熱」と報告して3日間くらい寝込みます。

 年に2回くらいは、ありました。

交友関係は無理をしない

 飲み会や懇親会などへの参加は、 最初の一回だけにし、

 あとは、ほとんど参加しませんでした。

2次障害のうつ病をカミングアウト

 うつ病でも、寛解して働く人の前例があったので

 カミングアウトがしやすい状況でした。

    発達障害についは、特に言及していません。

    説明がややこしいので。

介護福祉士の資格取得

     ホームヘルパー2級免許での実務経験 +筆記.実技試験

     のルートでの取得しました。

       ( 現在は、取得ルートが変更されています)

     やる気アピール、知識と技術の習得、自己肯定感につながりました。

施設の規模が大きく福利厚生がしっかりしていた

 これは、とても大事です。

 規模が大きいと職員数が多いので、 休んでもカバーが効きます。

正職員ではなくパートで続けた

 慢性的な人手不足の業界ですので、

 こんな私でも正職員に、と声をかけて頂きました。

 報酬は魅力的でしたが、仕事の負担を考えると、

 正職員はつとまらない、と判断しました。

長く続けることで信用が得られた

 継続は力なり、です。

 2か所目の現職場でも、結構重宝されています。

報酬を得るためと割り切る

 色々と筋の通らないこともあります。

 日給を考えると、大抵のことはスルー出来るものです。

 

 

 発達障害と介護職

介護職は 4k(きつい・きたない・危険・給料低い)の代表格のような仕事といわれています。

それでも、就職先によってずいぶんと待遇が違います。

 

時給だけで選んではいけません。

規模が大きく、福利厚生の良いところを選びましょう。

職員の人数が多いと、休んでもカバーが効きます。

そして、教育・支援体制がしっかりしている可能性が高いです。

介護職処遇改善金が、

職員(もちろんパートにも)の給与にちゃんと還元されているかどうかが、

福利厚生の一つの目安です。

また、正職員ではなく、パート勤務が無難です。

夜勤は、本当に大変です。

少ない職員数で長時間勤務、

仕事がたまるので、勤務時間通りには帰れません。

体調が悪くても、休むことはまずできません。

また利用者様の容態の急変は、たいてい夜勤の時間帯に起こります。

 

グループホームや小規模多機能・お泊りデイサービスなど、

小規模な施設の職員は、発達障害者にとってはハードルが高いです。

正職員の負担は、まさにブラック企業です。

 

ストレスをため込んだ職員が、発作的に利用者様に危害を加える、そんな事件が結構起こっています。

被疑者の中に、発達障害の特性を持った人がいるのでは、と考えると同情の念を禁じえません。

(だからといって、彼らの罪が許されるものではないことは、もちろん承知しています)

 

しかし、介護の世界はある意味、吹き溜まりのようなところです。

他の仕事からはじき出され、これしかなかったから、

と就職してくる人が結構多いのです。

私だって、そうでした。

 

そんな私に与えられた職場の環境が、たまたま良かった、

それだけです。

偶然です。

 

それでも、「亀の甲より年の功」

私の人生経験が無駄ではなかった、と言えます。

 

これからも、この仕事を身体の続く限り、続けていきたいと思っています。

「偶然」に感謝の念をもって・・・

 

 

May this small seed sprout in your field.
See you.