アメリカのアニメつながりで、もう一つ紹介。
「チャーリー・ブラウン なぜなんだい」
ーともだちが おもいびょうきになったとき
このアニメの絵本版は、ママが小学生の時に読んだもの。
看護師さんから子どもたちへ
スタンフォード大学子ども病院の看護師さんが,
「チャーリー・ブラウン」シリーズの作者・シュルツ氏に一通の手紙を書いた。
ー がんと戦っている幼い子どもたちの為に、
スヌーピーと仲間たちの力を貸して欲しい
シュルツ氏やCBSの協力でテレビアニメができ、1990年3月に放送された。
その後、シュルツ氏自身の書き下ろしで絵本が制作される。
シュルツ氏がアニメから書き下ろしたのは、この本を含め2冊のみらしい。
また、ポール・ニューマンが前書きを書いている。
日本版の訳者は、細谷亮太医師。
小児ガンの専門医。
アメリカに住む元同僚の看護師さんからアニメや絵本のことを聞き、翻訳され、
1991年に岩波書店より出版された。
病気の子どもたちを悩ませているのは、
病気そのものではなく、
病気に付随する「心の壁」だ、
ということの深刻さに細谷医師は心を痛められていた。
その突破口になることを願って、この本は作られている。
アメリカ版のアニメ・絵本、日本版の絵本、
ともに看護師さんが子供たちを思う手紙から始まっている。
心の壁
病気は辛い。
子どもなら、なおさら。
それにも増してジャニスが辛いのは、「心の壁」
ライナスの姉ルーシーは「その病気うつるんじゃない?」と、
彼の持ってきた牛乳を突き返す。
寛解して戻ってきたジャニスは髪の毛がなくなっていた。
それをからかう男の子たち(謝ったけど)
先生がジャニスをえこひいきしている、と噂する女の子たち。
ジャニスの姉と妹は、彼女が病気になってから、
自分たちはたくさんの気遣いを要求されるのに引き換え、
ジャニスばかり大事にされているように感じ、
放って置かれているようだ、と不平を漏らす。
こども達は病気と闘うだけでも大変なのに、
色々な「心の壁」にも悩まされている。
青空の下で
翌年の春、ブランコに乗ったジャニスをライナスが押すと、
帽子が飛んで、ジャニスの金髪が風になびく場面でこのお話は終わっている。
ライナスや多くの人の支えで、ジャニスは病気と戦うことができた。
心の壁とも戦うことができた。
よかったね!!!ジャニス。
バァバは、何でこの絵本のことを知ったのか、今では思い出せない。
ハードカバーで少々お値段のはる絵本であったが、
どうしてもママに読んでもらいたくて購入した。
病気だけでなく、色々なところに立ちはだかる「心の壁」。
その存在を知り、自分ができる方法でそれに立ち向かい、
ママ自身だけでなく、
他の人々もより良い人生を送ることができるよう考えて欲しい、
そんな願いだったように思う。
ママは、この本のことを覚えているだろうか。
聞いてないけど。
知り合いが保育所を立ち上げるというので、ジィジが勝手に送ってしまって、
手元には残っていない。
今、ボンちゃんと毎日をともにするママに、もう一度読んで欲しい。
きょうの種 
・病気が辛いのは、病気そのものに加え、「心の壁」との闘いがあるせいです。
・病児だけでなく、その兄弟姉妹にもケアが必要です。
・その子を支える家族にも、ケアが必要です。
・今まさに、コロナやその他の病気と闘っている医療スタッフの、懸命な取り組みが報われる国でありたいものです。
May this small seed sproud in your field.
See you.