眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)
聞いたことがありますか?
私は今年の三月に診断され、手術しました。
その てんまつ記です。
この記事は、② ③ と続きます。
眼瞼下垂症の症状
眼瞼下垂とは、目を開いたときに上まぶたが下がってしまい、黒目に当たる部分が隠されてしまう状態のことです。
大人のまぶたに生じる疾患の中では、多いものとされています。
目を開けようとしても、まぶたが上がりにくくなります。
視野が狭くなったり、常に眠そうな表情に見えてしまうといった外見上の問題があります。
もう一つ、私にとってはとてもつらい症状だったと後で気付いたのが 、
眼精疲労や頭痛・肩こりの原因となりやすいことです。
これは、下がったまぶたを上げようと、無意識のうちに額の筋肉を使ってまぶたを上げようとしたり、無理な姿勢を取るために起こります。
接骨院でマッサージをしてもらう時、いつも首筋のグリグリを指摘されていました。
眼瞼下垂症の原因
先天性と後天性がありますが、ここでは後天性のものについて記します。
最も多いのが、腱膜性の眼瞼下垂で、上眼瞼筋挙筋の端にある腱膜という膜が伸びきったり緩んだりすることで起こります。
要するまぶたを吊り上げるための筋肉が衰えた症状、ということです。
原因としては、
1、加齢によるもの(最も多い)
2、ハードコンタクトレンズの長期使用
3、パソコンやスマートフォンを長時間使用する
4、目をこする癖がある
などがあります。
私の場合は、1と3ですね。
1は、まぁ仕方ないとして、
3は、PCやタブレットを本当によく使っています。
一時期、Photoshopを使った画像加工の仕事などもしていたので、その頃から老眼・乱視がひどくなってきました。
また、この頃、ドライアイと診断されました。
今では、遠近両用のメガネと目薬が手放せません。
眼瞼下垂症と診断されたきっかけ
ドライアイがひどいので、定期的に眼科で目薬を処方してもらっていました。
ムコスタ(従来は胃の粘膜を保護する薬でした)と、ソフトサンティア(人工涙液)です。
待合室で何気なく見上げたポスターに「その症状、眼瞼下垂では?」
読んで行くと、思い当たる節が。
診察室で
「眼瞼下垂じゃないかと思うんですが。先程待合室でポスターを見まして」
と先生に訴えると、
「目の力を抜いて、こちらを見てください」
「はい、そうですね」
あっけなく言われました。
写真をモニターで見せて下さると、黒目の半分くらいがまぶたで塞がっている状態でした。
他の病気の可能性もあるので、色々検査しましたが、幸い、ふつうの眼瞼下垂症ということに落ち着きました。
「手術しますか?健康保険適用ですよ」
即決です。
大きな病院の【形成外科】に紹介状を書いてくださいました。
整形ではなく、【形成】です。
セルフチェック
1、人差し指で眉毛を押さえ、額の筋肉を使えない状態にする
2、ゆっくり目を開ける
3、瞳孔(黒目の中心)に、まぶたがかかっていなければOK
かかっている場合は要チェック
要するに、「目を開けるときに額に力が入っていないか」を調べるわけです。
眼瞼下垂になると、まぶたをあげる筋肉が弱り、額の筋肉を使って手助けするためです。