我が家のお墓事情
残るは、お墓問題。
遠方でなかなか母のところにも行けず、行ったら行ったでお墓のお世話までする時間がない。
そこで、年二回くらい、シルバー人材センターにお墓の掃除・草抜き・献花をお願いしている。
一回につき、5千円前後。
必要経費である。
母が亡くなったら、このお墓どうするのか?
私は一人っ子、かつ父は次男なので、お墓には父が入っているだけ。
「墓じまい」しようと考え、母に伝える。
母は「そんなことせんでも、お父さんと一緒に納めてちょうだい。あとは草ボウボウでもええけぇ」
ー そうもいくまい。
とりあえず生協の「墓じまい」業者に見積もり依頼。
一基につき20万円くらい + お寺さんへのお布施、とのこと。
しかし、敷地内には、よくわからない遠い親戚のお墓が三基ある。
墓所を本家から分けてもらった時に、一緒に引き受けたらしい。
母にこの方達のお墓をどうするか聞いてみたところ、
「もう、ほっておいてもいいんよ」
母曰く、お寺さんに永代供養を頼んであるから、放置で良いと。
申し訳ないが費用を考え、…………… 断念する。
父の墓石だけを墓じまいすることで、業者には依頼した。
母は相変わらず、「そんな事はせんでもえぇ」というので、契約だけして実際にはお墓はそのまま。
墓じまいのあと
我が家のお墓をお世話してくれるのは、最終的にはボンちゃんとなる。
彼が結婚するかどうかわからないし、色々と背負い込ませるのもかわいそう。
ということで、新しくこの地にお墓を建てることはやめにした。
では、どうしよう。
一心寺のお骨佛
京阪神には、一心寺さんのお骨佛という有難いものがある。
納められたご遺骨は10年分をひとまとめにしてお骨佛(遺骨で造られる阿弥陀如来像)を造立いたします。
お骨佛は核家族化や現在の墓地事情などの環境変化に加え、先祖の遺骨をいつも、いつまでも大切に供養したい、というご遺族の思いを受け止める理想的な先祖祭祀・供養法として親しまれています。
考えはしたが、
受けてくださるとはいえ、一心寺の御宗派は浄土宗、我が家は浄土真宗。
ここでまず悩む。
決定打は「改葬納骨は受け付けない」との但し書き。
断念する。
北御堂の永久納骨
毎朝晨朝のお勤めと、毎月3日には晨朝のお勤めの後総永代経を、
そして、毎年6月の第1土曜日には納骨法要の他盂蘭盆会(お盆)や春秋彼岸会(お彼岸)も厳修し、1年365日いつでも参拝頂けます。
法要・行事等をおはがきにてご案内いたします。
浄土真宗本願寺派の門信徒、僧侶、寺族の方の遺骨を津村別院の永久納骨所にご安置し永代にわたり管理致します。
※ 申込時に津村別院所定の用紙に所属されているお寺(浄土真宗本願寺派に限る)の署名捺印が必要です。
我が家の菩提寺さんにご相談したところ、快く署名捺印をお引き受けくださったので、こちらにお願いすることに決める。
御茗荷料は、一体 5万円。
合祀ではあるが、それで良いと思う。
この世と同じく、様々な方と折り合いをつけながら眠らせていただくことにしよう。
私もあとでご一緒させていただくから。
きょうの種 
・郷里が遠方である等の理由で、「墓じまい」を考える人が増えています。
・「墓じまい」した後のことも調べておきましょう。
May this small seed sproud in your field.
See you.