Twitterで気になる投稿があった。
「オリンピックの開会式に使われるはずだったが中止されてしまった『207ヶ国をイメージした着物』をまとめました」https://t.co/vb4JcT7z3g
— Togetter公式🐤人気のツイートまとめを紹介🐤 (@togetter_jp) July 23, 2021
が伸びてるみたい。みんな注目してるんだね! 作成者:@mos68499367
どういうこっちゃ?
KIMONOプロジェクト とは
KIMONOプロジェクトは、呉服店「蝶屋」の高倉慶応氏が、個人的に立ち上げたプロジェクト。
・ただのボランティア要請ではなく賛同者の寄付金で技術者とデザイナーに相応の値段をちゃんと支払い、本物の技術でその着物を完成させたい
・真の着物を継承していきたい
などという理由から、今の日本にできる最高芸術で世界全ての国を着物と帯で表現する「KIMONOプロジェクト」を提案。
プロジェクトを運営・実現するための会社「一般社団法人イマジンワンワールド」を立ち上げ、代表として自ら寄付者や同志となる社員、スポンサーを集める。
日本全国の選りすぐりの職人やデザイナーたち及び世界各国の大使と連携し、運営代表として従事。
熱意に動かされた作家達が、素晴らしい着物を創り上げる。
蝶屋・高倉氏のおもい
地方からでも、零細企業からでもチカラを合わせて何かお役に立てないか-。
そんな思いで平成26年に一般社団法人
「イマジン・ワンワールド」(福岡県久留米市)を設立し、
世界196カ国それぞれをイメージした着物や帯づくりを、全国の一流生産者に呼びかけました。
高倉氏の想いに応え、一流の工芸作家が一堂に介し、素晴らしい作品が出来上がった。
ぜひ下記サイトをクリックして、技術の粋が詰まった熱い思いを堪能していただきたい。
眼福である。
高倉さんがこのプロジェクトを思いついたのは、東京五輪の開催が決定した 2013年9月頃。1964年の東京五輪で振袖姿の女性たちがメダルを運ぶ様子を、テレビの特集番組で見たことがきっかけだそう。
彼女たちの晴れ着が、 50年後のいま見てもいいデザインだと感じる良い着物だったので調べたところ、それは本人たちの手持ちの着物だということに関心した。
そして、2020年には、あの場所にどんな着物が上がるんだろう、1964年に負けないようなコンセプトを立ち上げて、全国の作り手の力を結集することにより、1964年に勝る着物としての何かできるのではないか、と考えた。
こうして、この壮大なプロジェクトをスタートしたということなのです。
さらに、つくるKIMONOは、生半可なものではなく、日本の最高の技術をもった職人に着物をつくってもらいたい。
日本の技術を守る、発展させる機会に使いたい。
ただ伝統にのっとってつくるのではなく、それぞれの作り手にそれぞれのチャレンジを求め、新しいものを生み出すことによって、“文化を前に進めていこう ”というのです。
ゴタゴタ
色々と調べてみる。
引用元の記事書いた人載せときます。 https://t.co/PKL4n8jEoC
— さかきみちたか (@sakaki_mi_game) July 24, 2021
納得いかなさすぎて、開会式終わった後で調べた。その結果をざっくりまとめた。一般社団法人イマジンワンワールドに着物を返却してはならない。
— Bbab/20↑男女厨🍽ホ冬・轟夫婦本出したい (@Bbabxamhid) July 23, 2021
KIMONOプロジェクトのオリンピックお披露目が叶わなかった理由が凄惨だった|Bbab #note https://t.co/CZnTVOndsf#東京2020#着物プロジェクト
ざっくりまとめると
KIMONOプロジェクトは、オリンピック企画に公的に内定してたわけじゃなかった、らしい。
あくまでも、高倉氏個人的の思いに賛同して始まったプロジェクト。
素晴らしい着物が完成した。
ところが、オリンピック延期決定。
この時点で、コンパニオン衣装と正式決定されていたわけではない。
その後諸々の事情で高倉氏は法人代表を退き、後任に手嶋氏を推挙。
しかしこの手嶋氏が暴挙に出る。
今までの法人スタッフを多数解雇、代わりの新しいスタッフは、着物になんの愛着も知識もない人たちばかり。
手嶋氏が法人財産であり、値段のつけようもないくらい価値ある着物を私物化しようとした、らしい。
高倉氏は着物が手嶋氏に渡らないよう拒否。
無観客開催を利用し、高倉氏はコンパニオンの衣装としてではなく、空っぽの客席に全ての着物を国名や団体名が分かるように、並べて展示したいと提案。
組織委員会に「社団法人が有する着物でないとダメ」と言われる。
手嶋氏代表のイマジンワンワールドが、社団法人として蝶屋に着物返還を求める
高倉氏は拒否 → 高倉氏・蝶屋が悪者かのように広まる。
なんてこったい
ここまでの経緯をみると、ひどい話だと思う。
着物LOVEの私には、耐えられない。
着物は三代、それ以上でも着ることができる。
現に我が家では、グランマ → バァバ → ママと受け継いできた。
しかし、それには細心のメンテナンスが必要。
着物になんの愛着も知識もないスタッフに、管理することができるものではない。
まあ、外野の私がジャッジできることではないので、これ以上の意見は書かない。
だけど心配なのは
「この着物たち、どうなるんだろう?」ということ。
全国の美術館・博物館のキュレーターさん、どうか特別展開催をお願いします。
きょうの種 
・KIMONOプロジェクト、という企画がありました。
・世界各国を着物と帯で表現した、素晴らしい作品が出来上がりました。
・プロジェクトを企画した法人のゴタゴタで、この着物たちは展示される事なく、宙に浮いています。
May this small seed sproud in your field.
See you.