ボンんちゃんは今どきの子どもらしく、YouTube kidsが大好き。
アルファベットもこれで覚えた。
タイマー解除を覚えて自分で勝手に時間延長するようになり、最近困っている。
こちらがうっかりしていると、いつまでも見ている。
目を守るためにも、時間の使い方としても、困る。
そこで、普通のキッチンタイマーを使ってみた。
始める前に「鳴ったらYouTubeはおしまい」と約束するのだが、なかなかうまくいかない。
タイマーが鳴っても、やめられない。
「約束ね」と言って強制終了すると、すねたり泣いたりする。
その理由を考えてみると
①「自分の意思」を表すことができるようになってきた。
イヤという気持ちを、「すねる・泣く」という形で表す
②「約束を守る」というルールを理解できていない
③ 「時間の量」の概念がはっきりしない
そこで ③ の「時間の量」の把握について考えた。
「時間の見える化」
まず、上記 ③ の「時間を量として捉え、時間経過を直感的に把握する」を学習することを考えてみる。
キッチンタイマーの使用
できるだけ、朝時間でプリント学習をするようにしている。
その時キッチンタイマーを使って、15分がわかるようにしてきた。
10分のボタンを一回、1分のボタンを五回押して、自分でセットできるようになった。
タイマーが鳴ると、自分で「おしまいね」と言って勉強は終了する。
タイマーをセット → 鳴る → 勉強終了
これができても、
キッチンタイマーで行動終了を合図 = 時間の量の把握
には、結びつかないという事。
これは、ASD児が苦手な「汎化」の問題も絡むと思うのだが、それについてはまた別記事で考えていく。
アプリ「絵カードタイマー」
「キッチンタイマーのアラーム音 → ゲームを終了すること」
この一連の流れの中には、色々な要素が含まれている。
① アラーム音を聞く
② ある行動を行う時間が終了した、ことを認識する
③ その行動を終了する
そこで、② にフオーカスしてみると
・今、どんな行動・作業を行っているのか意識する
・その行動・作業を行う時間はどれくらいなのか、把握する
・時間の量、区切り、終了を認識する
これらのことを学ぶことが必要であると考え、アプリ「絵カードタイマー」を使用してみた。
このアプリは
・どんな行動 → 絵カードで示す
・時間の量 → 時間を円グラフの面積として表示
残り時間が減る、という事が量として 感覚的につかみやすい
・時間の終了 → 面積として示された範囲がなくなる+アラーム音
という仕様で、作業内容とそれに要する時間の量、両方が認識しやすい構成になっている。
このアプリを使って、時間の見える化 を試みる。
アプリ「絵カードタイマー」の使用方法
iPhone版もiPad版もあるので、両方ダウンロードする。
1.絵カードの用意、アルバムの用意
イラストのサイトから、用途に合わせたものをダウンロード。
各イラストに「ゲーム」などの文字入れ。
「写真」アプリの中に「絵カード」というアルバムを作り、保存する。
今回は、「ゲーム」「アイパッド」「べんきょう」3枚のカードを用意した。
2.アプリにイラストを表示
アプリを開く
左の写真マークをタッチ
「アルバム」を選択
目的の写真を選択
タイトルを入れるか聞いてくるので「キャンセル」
ここで、絵カードに文字入れもできるが、
いちいち入力するのが面倒なので、あらかじめ文字入れした画像をアルバムに用意した。
目的の絵カードが表示される
3.終了時刻の設定
右の時計を指で触って時間を指定すると、すぐにタイマーがスタート
下部の【 ー + 】マークでも時間指定できる。
(刻みは、歯車マークの「設定」「予告アラーム」「設定時間」で、10秒・1分・3分 〜 と指定できる。)
4.設定時間終了の合図
アラーム音と共に「おしまい」のポップアップ
時間経過に伴って、先程設定した時間が面積として小さくなっていく。
あらかじめ設定したアラーム音と「おしまい」というポップアップで、作業の終了が告げられる。
きょうの種 
・アプリ「絵カードタイマー」を使用し、「時間の見える化」に取り組みます。
・このアプリは、支援教育の多くの現場で使用されています。
・ボンちゃんがこのアプリをどのように使いこなすか、フィードバックしながら見守ります。
May this small seed sproud in your field.
See you.