支援学級と支援学校の見学・説明会が終了。
就学活動の STEP 1
支援学級
地域の小学校の支援学級を訪問。
療育園の先生も付き添ってくださる。
予約は療育園からして頂き、こちらは日時の確認のみ。
こういう時、療育園に通っていると楽だなぁ、と思う。
まず、校長室で校長先生と支援級主任から概略の説明。
サポート体制
全学年合わせて30名ほどに対し、支援学級担任は4名。
各学年に補助員が2名くらいずつ付く。
(補助員は教員免許を持っていない人でも可)
年度始めに、所属級の児童に支援級の説明を行う。
学ぶ場所が違うだけ、それぞれがその場所で頑張る、と伝える。
所属級から支援級に行くときは「行ってらっしゃい」
帰ってくると「お帰りなさい」という感じ。
基本的には、所属級で学校生活のルールを学び、一斉指導で難しい箇所を支援級で補助する。
算数は、支援級で学ぶ生徒が多い。
支援級では、習熟度別に学年を超えて学習する。
1グループが、生徒3:教員1 くらい。
給食・掃除は、所属級で行う。
全学年、給食時には2名の教員または補助員が入る。
生徒全員にiPadが貸し出され、授業で活用している。
1年生の児童の様子
・皆、会話は成り立つ
・字が覚えにくい子も、1年終了時には何とか書けるようになる。
・国語はひらがなの読み書きから初めて、学年の終わりには内容の読み取りまで進む。
・所属級で何かトラブルがあった場合は、支援級で人間関係の手立てを一緒に考えていく
教室に入って国語の授業見学
まず全員で親指を目の前に立て、リズムに合わせて動かし、ビジョントレーニング。
次に、「ふ」の書写.。
黒板は使用せず、大きなタッチスクリーンに「ふ」の文字が映し出されて、びっくり。
書き順が示されていく。
皆で空中に空書きした後、ノートに書いていく。
支援級生徒の側には、補助員がついていた。
立ち歩く子はいない。
時に身体を動かすことを交えながら、テンポよく授業が進む。
「ふ が付く言葉には、何がありますか?」
皆手をあげて答えていくのを、先生が黒板に書いていく。
支援級の生徒も答えていた。
支援学校
総勢50名くらいの保護者が、概略の説明を聞いたのち、3グループに分かれて校内見学。
その後再び大教室にて、パワポでの説明と質疑応答。
サポート体制
今年の1年生は20名程度。
小学部全体で生徒120名ほど、教員は学年で6人程度
中学部は生徒100名
高等部も生徒100名
指導グループの集団
基礎生活集団=学年・クラス(同年齢集団)
学習集団
生活・自立活動:学年ごと
体験的な学習(畑で育てた作物を調理して食べる)を重視
教室での荷物整理(1人1ロッカー)
トイレ指導、更衣指導、
朝の会、朝学習、マラソン
ことば・かず(発達段階に合わせて):
1年生=学年内4グループ
2・3年生=縦割り8グループ
高学年=縦割り9グループ
使用教科書は、検定教科書ではなく
児童の実態に応じて絵本など一般図書を使用
(はらぺこあおむし 等)
音楽:学年ごと
YouTubeをスクリーンに映して歌ったりもする
鍵盤ハーモニカは難しいので、打楽器中心
図工:学年ごと
ヌタくりやスライムなど、感覚遊びも取り入れる
体育:低学年 / 高学年
友達と協力して取り組むことを学ぶ
プールは2年生から(大・小プール)
特別活動(クラブ活動):
5・6年生で縦割り 4グループ
学校全体にWi-Fi環境が設置され、YouTubeの使用や、iPadでの調べ物などに使用
主な行事
学校行事
学校祭:文化祭的な行事
PTAによるゲームコーナーや作品展示など
防災避難訓練・体育祭・芸術鑑賞会
学部行事 (一部割愛)
新入生歓迎会・遠足・七夕集会・宿泊学習(4、5年生)
交通安全教室・修学旅行(6年生)
校外学習(公共交通機関の使用、レストランでの食事等)
秋の収穫祭(お芋の収穫)・豆まき
卒業生を送る会
居住地校交流会(保護者つき添い)
学校間交流(七夕・豆まき)
学部間交流
兄弟学年制度(中・高等部と1学年ずつ交流)
高等部の学校祭に招かれ喫茶体験など
児童会活動
会長(6年生)副会長(5年生)
4〜6年生で児童会選挙
小学部での日常支援
スケジュールカード
各行事・授業などのスケジュールを文字とイラストで表示
文字は学年の実態に合わせて、漢字混じりなど
イラストは統一
各教室に掲示
週予定・月カレンだー
イラストは統一、書式は実態に合わせて
教室マーク
小学部1階、2階にジャンル分けしたマークを表示
個人マークとも重複しないよう配慮
更衣
各教室の隅にカーテンの囲いがあり、低学年はそこで行う
高学年は更衣室の使用もする
トイレ
低学年は異性介助あり
シャワー室・洗濯機も付属している
授業見学
教室外からちょっと覗いただけで、あまり細かいことはわからなかった
高学年国語の指導では、前に出て書字をする児童の手元を、
スマホからスクリーンに映して、
待っている他児童を飽きさせない工夫をしていた
質疑応答
療育手帳の取得は絶対ではないが、校外学習の時など割引サービスを使用できるので、取得が望ましい。
通学にはスクールバスを使うが、対象地域が広いため、1時間以上乗車している生徒もいる。
災害の際には、保護者に迎えにきてもらう。
就学前の、見学会+教育相談 の参加が、入学の絶対条件
9月頃から、子供と一緒に教育相談を受け、授業の様子を見学
親子体験入学は実施しない
3月末に、入学可否が決まる
その後、入学説明会で事務手続き、子どもの行動観察などが行われる
てんかん等の薬の服薬介助も可能
中学部からの、高等特別支援学校への進学実績はない
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長くなったので、感想等は次回で。
May this small seed sproud in your field.
See you.